事業の実施例

西部ガスエネルギー株式会社(平成21年度)

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申請者

西部ガスエネルギー株式会社
西部ガスエネルギー株式会社 朝倉充填所

共同申請者

株式会社エコア 太刀洗充てん所
福岡LPGセンター株式会社

事業の名称

福岡県南地区 共同充てん・共同配送事業

推進体制

今回、(株)エコアの充填業務参画による規模の拡大により、現状の充填設備では充填能力不足となるため設備増強工事を計画した。
この計画実施にあたり当社及び(株) エコアは、平成20年9月25日付で「福岡エリアの充填所統廃合の検討に関する覚書」を締結、その後社内決済を経て(株)エコア及び関係先との協議を重ねてきた。
その後、共同化推進に向けて両社及びそれぞれの配送センターを交え「運営分科会」「システム分科会」「全体会議」を定期的に開催し、平成21年10月の共同化開始に向けた準備を進めて来た。

背景及び事業内容

[背景] 福岡県南エリアは他地区に比べ取り扱い数量が少ないこと、当該エリアでの共同化参画会社の取扱いが少ないため削減効果が期待できないことから、充填業務に関しては従来の設備でかつ当社の単独事業としていたが、今回(株)エコアが太刀洗充てん所を廃止し当社朝倉充てん所に充てん業務を移管することとなったため、当社は充填設備の増強工事を行うことで対応を図るとともに、「充填業務」を同時期に「福岡LPGセンター(株)」に移管することを計画している。さらに将来においては、両社の共同配送の実現に向けた協議を進めることで、更なるコストの削減を目指す。
[事業内容] (1) 当社は、平成13年よりLPG事業の上流から下流に至る効率化並びにLPG物流コストの削減等を目指し、福岡都市圏をはじめとした物流合理化事業に着手した。
(2) 第二段階として、平成16年3月に充填・配送等の共同化のため、「福岡LPGセンター(株)」(三次基地)を平成17年4月に設立した(現在の出資会社10社)。同時に二次基地に併設する三次基地を建設し、平成17年10月より、共同充填を行ないLPG充填容器の出荷を開始した。
(3) この三次基地は、将来的には物流共同化のエリアを福岡都市圏を中心とした東・西・県南方面に広げ、提携各社と広範囲にわたり既存の充填基地を利用した物流ネットワーク化を推進し、概ね半径50km圏内の地域での物流コストの低減を実現することを目論んでいた。平成19年8月より、提携各社と容器を共同利用し、当基地及び西地区での充填・配送の共同化を実現した。

主要設備の改造・増強内容

<充てん所の新設・増強要件>
・増強等

<合理化手段>
・共同充てんかつ共同配送設備及びLPガス容器管理システム統合等

<主要設備名>
・充てん設備(回転式充てん機(自動、12連式)×1、搬出コンベア×1、単体充てん機×1、バーコードリーダー×1)
・共同充てんシステム×1

実施計画

(1)H20年 9月25日 覚書締結(当社・(株)エコア)
(2)H20年10月28日 計画概要社内決済手続
(3)H21年 6月1日 日団協補助金申請
(4)H21年 7月22日 補助金交付決定通知
(5)H21年 8月1日 補助事業対象工事着工
(6)H21年 9月29日 補助事業工事完了
(7)H21年10月1日 事業開始
(8)H21年11月25日 (株)エコア太刀洗充てん所廃止届提出
(9)H21年12月10日 (株)エコア太刀洗充てん所撤去工事完了

資金調達計画

補助金 39,000,000円
自己資金 0円
借入金 43,215,000円
合  計 82,215,000円
(補助事業に要する経費)

合理化効果

  合理化効果率 合理化効果額 費用対効果 共同配送を含む効果率
事業完了時 50.3% 34,121千円 41.5%
現在 50.3% 34,121千円 41.5%

波及性などの定性的効果の内容及び効果率

  • ・今回の共同化に伴い充填設備の増強を行うことで、当社単独で行なっていた充填業務を「福岡LPGセンター(株)」に移管した。
  • ・今後、福岡県南地区における共同充填・共同配送事業への更なる物流アライアンスを進めていく予定である。
  • ・物流コストの削減は強いてはお客様がご使用になるLPガスをより快適にかつ安価に提供することを第一の目標と考え、かつお客様に選択をして頂くNO.1エネルギーとしての位置づけを確固たるものとして捉え、共同化事業を推進して参ります。

増強充てん所

単体充てん機×1
単体充てん機×1

回転充てん機(自動12連式)×1
回転充てん機(自動12連式)×1

共同充てんシステム×1
共同充てんシステム×1